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書きたいものと書けるもの

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趣味で、いや趣味というより「個人的主張」も入り交じっているけれど、とにかくそれで小説を書いていたりすると、常々ため息を吐きたくなることがある。

それは簡単に言えば書きたいモノと書けるモノの差だ。


こんなのが書きたい、あるいはこんなのが理想だ

そう思っている話が自分の中にはある。

だが実際自分で書いていくと、どうしても決まった方向性になってしまう。

それが自分に書けるモノということになる。

前者は、理想をコピーすれば安易に同様なものは書けるかもしれないが、

自分でオリジナルを書いていると、どうしても限界というか法則性が発生してしまう。

そして自分の書けるモノを受け入れられないと、どこまでも悩む事になる。

いつしか書きたいものと書けるもののギャップを埋める事は出来るのだろうか。

あるいは自分の書けるものを、素直に受け入れられる日がくるのだろうか。



理想の自分と現在の自分という悩みは誰もが一度は考える事だろう。

理想に近づこうとするのも正しいし、

今の自分を肯定して自分の道を進もうとするのも正しい。


ちなみに、個人的嫉妬と偏見に基づく区別だと、

華々しく誰にでも認められる天才は後者で、鬱屈した天才は前者である。


だからなのだろう。華々しく活躍している人を見ると、素直に笑えないのは。

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